"I Love Japan" 几帳面な日本人
 さて今回は、タイ出身のスィララット・ウォラキッチウィ
ブーンさんとポンティップ・今碇さんにお話を伺いました。
 来日のきっかけについてスィララットさんは「もともと
日本のマンガに興味を持ち、中学時代には旅行で来日
する機会もありました」その時に触れた自然の美しさや
人の優しさ、公共の乗り物の制度に感動し、日本への
留学を決めたそうです。
 一方ポンティップさんは、父親が日本人ということも
あって、幼少の頃から何度か日本を訪れていたそう
です。「8歳の頃、一人で日本の祖母を訪ねたことが
あり、日本語も分からず、怖かったです」
言葉も通じない中で祖父母の優しさに触れ、それがきっかけで「日本語を勉強したい」と思い始めたとのこと。
 そんなお二人が日本での生活で感じている事の一端
をご紹介します。

● スィララット・ウォラキッチウィブーンさん(右) ●
● ポンティップ・今碇さん(左) ●
  共にタイ・バンコク出身。
  交換留学生として2013年4月に来日。
  現在は岡山大学文学部で日本語の勉強に
  励まれています。
♣ タイと日本の違いについて
 スィララットさん:日本は時間がきっちりしています。特にバスが時間通りに来ます。
タイにはそもそもバスの時刻表を置いていません。いつ来るかがわからないので、私はバスを
利用したことがありませんでした。日本のように時間通りに来ればとても便利!
タイでも広まってくれれば良いなと思います。
 ポンティップさん:タイの大学生は、ずっと勉強、勉強、勉強でバイトをしている暇はありません。
日本の大学生は、サークルやバイトなどをしている人が多く、テストの前日でも遊びに行く人が
いるのにビックリしました。

♣ どのように日本語を勉強しているのですか?
 スィララットさん:大学では留学生の為の日本語の授業として、日本のアニメやドラマを見る
授業があるんです。番組を見て内容についてクラスメイトの前で発表するもので、ちゃんと点数も
つけられます。 最近は「黒子のバスケ」というアニメを見ています。
 ポンティップさん:私は「進撃の巨人」というアニメを見ています。とてもおもしろいですね。
大学の授業では、楽しみながら日本語の勉強ができます。お陰で、最近では日本語だけで
ドラマが見られるようにまでなりました。

♣ 日本人についてどう思いますか?
 時間通り・マナーが良い・謙虚・仕事に対する態度が真剣・他の人の気持ちを考えて行動すると
思います。また、とても几帳面だと思います。これはタイの人にはない部分だと思います。例えば、
お店で買い物をする時も、レジできちんと列になって自分の番が来るのを待っています。
タイ人だったら並ばずに押しのけてでもレジへ行こうとします。そういうことが自然にできるのが
日本人の良い所だと思います。タイ人が学びたいところですね。

♣ 将来の夢や目標はありますか?
 スィララットさん:私は小学校の頃からずっと、通訳者になりたいと思ってきました。日本語に興味が
あり、日本への旅行で夢はさらに強まりました。じつは先日、初めて通訳のバイトをやらせて
もらって、もっと良い通訳者になりたいと思う様になりました。交換留学が終わり、タイの大学へ
戻ったら、残りの1年で、卒業後に日本で就職できるように、もっと勉強を頑張りたいと思います。
 ポンティップさん:私は交換留学が終わってタイへ帰ったら、もっといろいろなことに挑戦して、
できることを増やしたいです。将来は、やっぱり日本で就職して、国際関係の仕事に就きたいです。



掲載:2014/2/1

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