"I Love Japan" もっと知ってみたい「日本」の奥深さ

 さて今回は、子どもの時忍者にあこがれたというフランス人留学生のプラン・セリアンさんにインタビューをさせていただきました。 来日のきっかけはフランスの大学で日本の歴史を学び、日本の映画を見たことでした。日本とフランスの文化の違いをどう感じたのでしょうか。岡山大学での留学期間に、セリアンさんが持たれた日本の印象をご紹介させていただきます。
● プラン・セリアン さん ●
 フランス・パリ郊外エブリー出身
 2009年9月フランス・ボルドー大学からの交換留学生として来日。将来は日本とフランスに関わる仕事を目指しています。
Q:留学先に日本を選んだ理由は何だったんですか?
 やっぱり日本の文化に惹かれました。中国にも興味がありましたが、中国は大陸だからヨーロッパと共通点があります。大学一年生の時、平安・奈良・戦国・江戸時代と日本の歴史を勉強しました。子どもの時、忍者に興味をもって、忍者になりたかったのを覚えています(笑)。「7人の侍」や北野武監督の映画をよく見ま した。アメリカの映画と全然違う。見てビックリして、行きたくなりました。他にも食事や住みやすさがあります。食事はヘルシーですし、またヨーロッパやアメリカと比べると一番安全な国だと思ったからです。

Q:実際、日本に来てどうでしたか?
 大阪から京都まで電車に乗りましたが、途中の景色に驚きました。フランスなら農村ばかりですが、日本はビルばかりでした。というのはフランスは日本の1.5倍の国土に、日本の半分の人口しかいません。だか ら人があまりいないように感じます。日本は人口が多いから仕方ないかも知れません。またビルの建て方が全然違いました。フランスでは、例えば色を同じにするとかしますが、日本は適当にしているみたいで、バラバラでバランスがおかしいと思いました。でも日本は良い意味で、とても便利な国だと思います。例えば24時間営業のコンビニやレストランがあります。フランスでは夜8時に閉まってしまいます。次に携帯電話。日本ではメールやインターネットができますが、フランスは電話だけです。日本はフランスの未来のように見えました。

Q:セリアンさんから見た日本人に、どういう印象を持ちました?
 ホストファミリーのお母さんが、大学に行く時にお弁当を作ってくれました。でも私はもう24歳です。 フランスではもう自立して、食事も自分で買います。正直言って、お弁当は自分が甘やかされているようでイヤでしたが、他の面ではすごく優しかったです。お店で働く人を見ると、とても几帳面で本当にロボットみたいに見えました(笑)。でも日本人の学ぶ姿勢は、素晴らしいと思います。とても好奇心が強く、勉強熱心だと思います。

Q:日本の文化を学ぶ事が出来ましたか?
 フランス人は自分の事が好きで、他人にはあまり興味を持ちません。日本人は言いたいことを直ぐに言わ ず、相手の気持ちを考えてから言葉を出しているように思います。フランス人はズバズバと言ってきます。 これも文化なのでしょうか。日本の文化はとても奥が深くて、一年足らずでは、なかなか理解することができません。日本は本当に素晴らしい国だと思います。中にはフランス人みたいな日本人もいますが、チャンスがあればもう一度日本に来て、日本の文化の奥深さをもっと理解したいです。



掲載:2010/9/25

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