地球市民講座・中国編を開催

 ICFA 岡山支部にて、地球市民講座・中国編が2004年6月13日(日)双全先生(2000年10月中国の内モンゴルより来日し、現在、岡山大学自然科学研究科博士後期課程2年生)を講師に迎え、約30名の参加者のもとに開催されました。

 中国は漢民族の他に55の少数民族からなり、人口は約13億人。地球の総人口の5人に1人が中国人という割合になり、標準語としては北京語ですが、それぞれの民族語も使われています。料理の味は――北方は塩辛く、南方は甘く、東方は辛く、西方は酸っぱいといった風で、気候にあった味付けだと言われています。

 学校制度は小学校に6歳から入り6年間、中学校が6年間で、中等中学校として3年間(日本では中学校)と高等中学校として3年間(日本では高等学校)になっています。小学校から親元を離れて、学校の寮に入って勉強している子供もいます。

 内モンゴルの遊牧民族は牛、馬、山羊、羊、らくだと一緒に牧草を求めて移動するので、パオと呼ばれる折りたたみ式の大きなテントに住んでいます。主食は家畜の肉や乳製品がほとんどで、ヨーグルトやチーズなどです。近隣の人とはほとんど会うことがなく、年に一度か二度のナーダムという大きな祭りで、いろいろな情報交換をし、若者たちのお見合いも行われます。

 中国の風土や自然と共に生きる遊牧民の生活を紹介して頂き、多民族国家という中で統治されている中国への理解を、更に深めることができました。

掲載:2004/11/11

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